メキシコな夜は更けて
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New York郊外のTEX-MEXグリルである。 |
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TEX-MEXとはテキサス−メキシコ料理のことで、いわゆるタコスやブリトー、ファヒータ等の料理を指す。
酒は強いのが良ければテキーラ、あるいはコロナというビールの瓶の口にライムの切れ端を突っ込んで飲む。 んまい。 そして食べる合間には、テーブルからテーブルへと回るおっさんの歌う「ベサメ・ムーチョ」なども聞けるのだ。 |
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右の写真はもう少しカジュアルなメキシカンのファースト・フード・チェーン「Dessert
Moon Cafe」。 しかし、ここのグァカモレは値段の割りにウマい。 ニューヨーク郊外にこの店とホット・ドッグの「Nathan's Famous」が入っているショッピング・モールがあり、いつもどちらを食おうか私を悩ませたのであった。
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そもそも私がメキシコ料理にであったのは、中学生位の時である。今は亡き私の祖父が、横浜外人墓地の側にある、「ラ・ロシータ」という店に連れて行ってくれたのだ。そこで生まれて初めて食べたタコスなる食物(今思えば、「ソフト・シェル・タコス」である)は私に鮮烈な印象を残した。 そして90年、私は3ケ月程ロサンゼルスでシステム屋まがいの仕事をする機会があった。カリフォルニアはメキシコが近い分、TEX-MEXもよく食べられており、そこで私はタコスについてくる緑の物体(つまりグァワカモレ)や、あんこのような物体(レッド・ビーンを茹でて潰したもの)などをおっかなびっくり口にしたのだった。
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