アメリカの中のイタリア

 

New Yorkはダウンタウンにリトル・イタリーがある。 

エスニック色の強いエリアがいくつかあるこの街の中でも、チャイナ・タウンとリトル・イタリーは観光名所としての存在感があるスポットである。

映画「ゴッドファーザー」をこよなく愛する私は、しばしばここを訪れ、遠い時代のマフィアのドラマに想いを馳せていた。

リトル・イタリーはチャイナ・タウンに隣接しており、徐々にチャイナ・タウンに侵食されつつある。エスニックなエリアはその人種の都市への同化が進むに連れて、小さくなっていくものだと思う。同化が進めば、ひとところに肩を寄せ合って生きる必要が小さくなるからである。例えば東80番街にあったジャーマン・タウン等は今やほとんどその面影を残していない。

右横・右下の写真は夜のリトル・イタリー。看板も色鮮やかだ。

リトル・イタリーはマンハッタンの他に、その北にあるブロンクスというエリアにもある。

Arthur Avenue(アーサー・アヴェニュー)というところで、「ゴッドファーザー」の原作には数箇所でこのエリアのことが言及されている。

観光地化していない分、洗練されていないイタリアぽさが魅力である。
食料品屋に入れば、皮をはいだ子羊やウサギがゴロゴロしている。

 

アーサー・アヴェニューのマクドナルドでは看板にも「イタリア」の文字が入っている。

上はアーサー・アヴェニューの街灯に掲げられている旗のマークで「ブロンクスのリトル・イタリー 伝統の香り」と書かれている。

下は小さなお祭りで開かれた屋台で、葉巻をつくるおっさんたち。 ハードボイルドである。

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