ハロウィーンの夜 カボチャ大王と子供達
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ハロウィーンという言葉を最初に知ったのは、アガサ・クリスティの「ハロウィーン・パーティ」を読んだ時である。私は13歳だったと思う。 それ故、アイルランドに近いイギリスでその風習が取り入れられ、かつ多くのアイルランド移民を受け入れたアメリカで最も盛んになったのだろう。 当初ランプの様に使われたのはカブだったらしいが、アメリカナイズされる過程でカボチャとなり、左の写真の様な"Jack-o'-lantern"が誕生した。 |
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上の写真は、畜産物を中心に扱うNY近郊のスーパーマーケットでのハロウィーンの飾りである。Jack-o'-lantern以外にも、"Boo"と呼ばれるお化けの人形や、案山子(Scarecrow)等が置かれている。 他の写真は、もっとこじんまりしたFarmer's Marketという、農家の直営に近い感じの店である。小さいカボチャから、子供では抱えきれない程のカボチャまで売られている。
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アメリカの郊外の町では、やはり国土の広さというものを痛感することがある。 こうした農場から届いたばかりの農産物が身近に存在するのだ。 ひんやりとした秋の空気の中、屋外に無造作に並べられたカボチャをひとつずつ眺めながら歩くのは、なかなか楽しいものである。もちろん日本でも(形は違えど)こういう土が近いところは沢山あるのだろうけど、ずっと東京近郊で育った私にとっては新鮮な体験だったのだ。
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ハロウィーンの時期になると、庭にお化けなどの飾り付けをする家が出てくる。凝っている人達はどこにでもいるもので、カラスだのお化けだのリアルに作られたものをそこここにぶら下げるだけでなく、ハロウィーンの夜には家の外にスピーカーを付けて、ドアがきしむ音や不気味な音等の効果音を流していたりする。
もっとも、こうした冗談まがいのイベントはコミュニティの中の人々の信頼関係があってこそ成立するもので、それが希薄になりつつあるのは日本もアメリカも同じである。 |
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そしてこれらは私が最も愛するお化けの写真である。 Trick or treat!
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