ブルース・メッセージ/ゴールデン・カップス アルバム第3集

Blues Message/Golden Cups Album Vol.3

ザ・ゴールデン・カップス

Release 1969年3月10日 東芝/Capitol   CPC-8005/WTP-60427/CT25-5568/TOCT-8708/TOCT-25383
Chart Action 不明。
Produced by 不明。
Engineered by 不明。
Arranged by ザ・ゴールデン・カップス
Member Cups-Personnel : Mark III
デイヴ平尾: Vocal
エディ藩: Guitar, Vocal
ルイズルイス加部: Bass
ケネス伊東: Guitar, Vocal
マモル・マヌー: Drums, Vocal
ミッキー吉野: Keyboards
   
Songs 1.本牧ブルース/Honmoku Blues
2.ウォーキン・ブルース/Walkin' Blues
3.ルシール/Lucille
4.ゲット・アウト・オヴ・マイ・ライフ/Get Out Of My Life
5.絶望の人生/I Got A Mind To Give
6.君は僕に首ったけ〜悲しき叫び/You Really Got A Hold On Me〜Bring It On To Me
7.泣かずにいられない/I Can't Keep From Crying
8.イーヴル・ウーマン/Evil Woman
9.ワン・モア・タイム/One More Time
10.テイク・スリー/Take Three
11.4グラムの砂/Sand of 4 Grammes
    
Comments ゴールデン・カップスの3rd アルバム。 エディ藩の嗜好でいわゆるソウル/R&Bからホワイト・ブルースへの傾斜を強めており、バターフィールド・ブルース・バンドのレパートリーから3曲、ブルース・プロジェクトとキャンド・ヒートのレパートリーから1曲ずつカバーされている。

カップスはシングルは商品と割り切っていわゆるGS路線のオリジナル曲をやり、アルバムではこうした玄人向けの選曲をしていた。このやり方は、シングルでは日本語で歌い、アルバムは英語曲中心というゴダイゴでのやり方に通ずるものがある。 ゴダイゴの場合はシングルが売れ過ぎてしまったため、残念ながらアルバムでのイメージが一般に伝わらなかったところが違うと言えば違う。

このアルバムからは「本牧ブルース」(c/w 「4グラムの砂」)「ルシール」(c/w 「君は僕に首ったけ〜悲しき叫び」)がシングル・カットされている。

 

Jacket/Liner ジャケットは初期のビートルズっぽくて実にカッコ良い(カップスのアルバムの中でというだけでなく、当時のGSの中でも特筆すべきクールなもの)。

 

Version 当初は東芝Capitolでの発売(CPC-8005)。後に東芝EMIで復刻されている(WTP-60427)。
CDで3回復刻されている(89.8.30/94.12.14/04.6.30)他、ザ・ゴールデン・ボックスにも収録されている。
ゴールデン・ボックス収録版は紙ジャケ仕様である。

 

Writer/Editor 高崎勇輝
Special Thanks to くまさん
STEVE RATさん
「日本ロック紀GS編」黒沢進氏著。
「ルーツ・オブ・ジャパニーズ・ポップス(1955〜1970)」黒沢進監修(シンコー・ミュージック刊)

    02-bluesmessage.jpg (17674 バイト)

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本コラムは非営利の個人である高崎勇輝がレコードの批評を目的として作成したものです((c) 2003 by 高崎勇輝 All rights reserved)。
ここでのジャケット写真掲載については、日本国著作権法第32条(引用)に留意の上この範囲内に収まるものと考えておりますが、もし関係者の方でご 意見がございましたら 高崎までご一方頂ければ幸いです。